cushuは“新潟のおいしい”の合言葉です。

新潟の日本酒

おいしさの秘密

 

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新潟のお酒のおいしさを支える動きの中で、一般にはあまりなじみのない言葉があります。でもそれは、新潟の日本酒を語るうえで欠かすことの出来ない、鍵となる言葉です。そのキーワードについて具体的に紹介していきましょう。

―― 産地呼称協会とは

正式名は「新潟清酒産地呼称協会」。1997(平成9)年に発足。恵まれた環境による原材料と酒造の伝統技術をもつ新潟ならではの酒を、他の産地との差別化をはかり、より呑み手にわかりやすく伝えていくためにつくられました。具体的には5つの基準をクリアしているお酒にシンボルマークをつけて、オール新潟産であることをアピールしています。
  5つの基準は、(1)原料米はすべて新潟県産、(2)仕込み水は醸造試験場で適正が確認された新潟の水、(3)精米歩合60%以下の特定名称酒、(4)米の栽培から出荷まですべてを新潟県内で行う、(5)新潟の伝統的な酒造りにより醸される。
  これらの条件をクリアし、なおかつ品質審査委員、品質管理委員によって行なわれる官能審査に合格したお酒だけが、マークをつけることが許されています。このマークを見つけたら、おいしい日本酒が生まれる新潟という土地に、思いを馳せてみてください。

新潟清酒産地呼称協会加盟蔵と主な認定銘柄(平成21年12月時点)

尾畑酒造(佐渡市)     「自然酒 純米吟醸無ろ過原酒 真野鶴」 北雪酒造(佐渡市)     「純米大吟醸 北雪」 加藤酒造店(佐渡市)    「金鶴 風和 特別純米」 大洋酒造(村上市)     「特別本醸造 大洋盛」 市島酒造(新発田市)    「王紋 純米吟醸 夢」 ふじの井酒造(新発田市)  「ふじの井純 純米酒」 金升酒造(新発田市)    「純米酒 初花」 白龍酒造(阿賀野市)    「吟醸 白龍」 金鵄盃酒造(五泉市)    「純米酒 越後杜氏」 麒麟山酒造(阿賀町)    「麒麟山 ブラックボトル 本醸造」 下越酒造(阿賀町)     「麒麟 純米大吟醸 こしひかり」 越後伝衛門(新潟市)    「純米 伝衛門」 越の華酒造(新潟市)    「特撰本醸造 越の華」 福井酒造(新潟市)     「純米吟醸 峰乃白梅」 笹祝酒造(新潟市)     「特別本醸造 竹林爽風」 柏露酒造(長岡市)     「越乃柏露 特別純米酒」 吉乃川(長岡市)      「吟醸酒 極上吉乃川」 お福酒造(長岡市)     「うまくちお福 特別本醸造」 越銘醸(長岡市)      「純米吟醸 越の鶴」 諸橋酒造(長岡市)     「特別純米酒 越乃景虎 名水仕込」 中川酒造(長岡市)     「越乃白雁 純米コシヒカリ」 朝日酒造(長岡市)     「純米大吟醸 萬寿 越乃かぎろひ」 新潟銘醸(小千谷市)    「特別本醸造 越の寒中梅」 高の井酒造(小千谷市)   「純米吟醸酒 梅の舞」 緑川酒造(魚沼市)     「緑川 北穣 吟醸」 青木酒造(南魚沼市)    「純米酒 雪譜」 松乃井酒造(十日町市)   「特別純米酒 松乃井」 魚沼酒造(十日町市)    「純米吟醸 天神囃子」 滝沢酒造(津南町)     「本醸造 苗場山」 原酒造(柏崎市)      「特別純米酒 越の誉」 田中酒造(上越市)     「特別純米酒 能鷹」 妙高酒造(上越市)     「純米 ふるさと妙高山」 代々菊醸造(上越市)    「越後の蔵元 吟田川 特別本醸造」 池田屋酒造(糸魚川市)   「純米吟醸 謙信」 田原酒造(糸魚川市)    「吟醸酒 雪鶴」

これがシンボルマーク。「NIIGATA.O.C」は「新潟オリジナルコントロール」の意味

産地呼称協会登録酒の試飲会なども開催されている